ジャイロによる管路埋設位置測定法

地中送配電線路の管理図面である「実測平面図」は、建設当時の竣工図面をベースに、保守管理用図面として、道路形態や周囲状況の変化等々に追随して、図面を整備する必要がある。
この管理図面は、特に地下埋設工事の協議用図面として、非常に重要な役割を果たしており、管理図面の不備が地中送配電線路の設備事故に至るケースが過去発生している。
弊社は、計画的な図面整備の方法として、ジャイロセンサーを活用した管路埋設位置測定を行っている。
以下にジャイロによる管路埋設位置測定法の概要を示す。

全景
全景
ジャイロプローブ
ジャイロプローブ
ジャイロプローブ空き管路へ挿入
ジャイロプローブ
空き管路へ挿入
制御盤
制御盤
モニター
モニター

【ジャイロによる管路埋設位置測定法の概要】

①現場測定法

・地上(人孔)に制御盤設置

  • ➡ジャイロプローブ(ジャイロセンサ搭載)を空孔に引入れ、毎分10m程度の定速で次の人孔まで引込み、方位角度(θ)測定
  • ➡方位角度の信号を制御盤へ送信
  • ➡制御盤で方位角度プリント
  • ➡ジャイロプローブの繰込み長(L)はケーブルのレンズマークで記録
②計算処理と図化
  • ・現場で得られた方位角度(θ)と繰込み長(L)に基づき管路平面座標値を計算
  • ・図化器(XYプロッター等)を用いて、地形測量図(予め測量)と同じ縮尺で図化し、管路の形状図を作成

○測定誤差 100mの径間で±10cm以内

ジャイロによる管路埋設位置測定法の概要

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水圧法による管路埋設深さ測定法

地中送配電線路の管理図面の一つである「実測縦断図」は、本来実測平面図の整備に合わせて、計画的に修正されるのが望ましいが、実態として道路形態や周囲状況の変化等に関係なく2点間の縦断(勾配)を図化したものであり、地下埋設工事の協議用図面としてさほど重宝されていない。これは、平面位置が分かれば、工事地点(箇所)の試験堀を行ってもらうことで事足りるからである。
一方、「実測縦断図」の正確性を問われるのは、特に道路管理者等が実施する舗装工事(道路新設・改良工事)の鋤取りやアンダーパス工事等でで管路が支障となるケースが実態である。
弊社は、縦断図の整備の方法として、水圧法による管路埋設深さ測定法を行っている。
以下に水圧法による管路埋設深さ測定法の概要を示す。

水圧プローブ
水圧プローブ
測定計器
測定計器

水タンクホース
水タンクホース
測定状況
測定状況

【水圧法による管路埋設深さ測定法の概要】

①現場測定法

・地上(人孔)に測定計器ならびに水タンク設置

  • ➡水圧プローブ(水圧計内蔵)を空孔に引入れる
  • ➡水圧プローブ(水圧計)に水タンクの水面からの深さ相当の圧力が作用
  • ➡深さ相当に比例した水圧を測定計器で読取る
  • ➡水圧プローブの繰込み長(L)はケーブルのレンズマークで記録
②計算処理と図化
  • ・現場で得られたデータに基づきその地点の深さを計算、これを地点毎に繰返し計算することで、管路縦断の形状と深さの値を把握
  • ・予め測量した地上縦断と比較して管路縦断図を作成

○任意地点で深さに関わらず±7cm以内

水圧法による管路埋設深さ測定法の概要

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